ぶどうの袋がけ
摘粒作業終了後の7月下旬~8月上旬
ぶどうの袋かけの目的
病気、害虫、鳥、風雨から果実を保護し、果実に直接農薬がかからないようにするために果実袋をかけます。
カラス・アナグマ・ハクビシンに葡萄を食べられないようにするため、 すべての房ではありませんが、袋がけをしたあとに「玉ねぎ用ネット」 をかけ「笠かけ」を行います。
- 生体内での化学反応。同化と異化に分けられる。
- ATP(アデノシン三リン酸)
糖(リボース)+ 塩基(アデニン)+リン酸 × 3 からなる物質。代謝におけるエネルギーのやり取りを行う。高エネルギーリン酸結合を切断し、ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分かれる際にエネルギーを放出する。 ATPがADPになるときに1モルあたり7.3 kcal (30kJ/mol)のエネルギーを発生すると言われている。
- 酵素
生体内での化学反応を促進する触媒としてはたらく。化学反応の前後で酵素自体は変化しない。酵素はタンパク質からなるため、高温や極端なpH条件では、変性(酵素の構造が変化すること)・失活(酵素がそのはたらき(=活性)を失うこと)し、反応速度が低下する。
→ 酵素の反応速度が最大になる温度条件(最適温度)やpH条件(最適pH)がある。
- 光合成
光エネルギーを吸収し、二酸化炭素と水からグルコース(ブドウ糖)を合成する反応。葉緑体内で行われる。
二酸化炭素 + 水 + 光エネルギー ⇄ グルコース + 酸素 + 水
(6CO2) (12H2O) (ATP) (C6H12O6) (6O2)
光合成に寄与する波長 440nm、660nm
- 呼吸
グルコースを酸素によって分解し、エネルギーを放出する反応。ミトコンドリア内で行われる。
グルコース + 酸素 ⇄ 二酸化炭素 + 水 + エネルギー
(C6H12O6) (O2) (CO2) (H2O) (ATP)
参考:生体のエネルギー02
細胞は生命の最小単位であり、その活動を支えるためには全ての細胞でATPの産生が行われる。この生体特有の化学工場のはたらきは、細胞内の主にミトコンドリアで起きている。ATPから取得されるエネルギーはあらゆる生命活動のエネルギー源として利用されるが、ATPは貯蔵されない。そのために生命維持のためにはATPの産生は常に休みななく行われなければならない。通常の細胞ではATPは1分以内に消費される。すなわち、ATP産生が滞れば細胞は1分以内に死に至るということを意味する。ヒトの脳には約2gのATPが存在するといわれるが、脳でのATP合成が停止すれば20秒でATPは枯渇してしまう。ATPの産生には後述するように酸素が必要であり、従って無酸素状態の密室に入れば数分以内に意識を失い死亡する。