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旅の記録 歳時記

京都の旅 第1日目(2/17)

中国の新型コロナウィルスの発生で国内外の観光客が激減し、各地の主要な観光地は閑古鳥状態となっている。
こうした時期は感染リスク対策として不要不急の外出は避けるべきであろうが、逆に「かつての(中国観光客のいない)落ち着きある京都を味わうのは今しかない」と考え、急遽京都旅行を敢行した。旅行では常々鑑賞したい思っていた桂離宮と修学院離宮の拝観予約を取り、京都の名勝庭園を回る計画を立て京都に向かった。

2月17日(火)
当日は強い冬型の気圧配置で飯田地方はうっすらと雪が積もった。そのため中央道でスリップ事故が発生して通行止めになり、やよいさんも1時間ほど遅れて飯田に9時半ごろ到着した。13時からの桂離宮の拝観予約には間に合わないと思ったが、ダメもとで東海自動車道-新名神ルートで車を飛ばしたところ、桂離宮には12時40分に到着し無事拝観することができた。

■桂離宮
江戸時代、17世紀に皇族の八条宮の別邸として創建された回遊式庭園。20世紀を代表するドイツの建築家のブルーノ・タウトが、「それは実に涙ぐましいまで美しい」と絶賛したことでも有名。約6万9400平方メートルの敷地に、古書院、中書院、新御殿、池のまわり茶亭が配置されている。創建以来火災にあうこともなく、当時の姿を今日に伝えている。

<宮内庁HPより>

 ①御幸門と御幸門に通じる御幸道

▼石畳「あられこぼし」それぞれの石の位置が決まっていてメンテナンスが大変とのこと

②③蘇鉄山と外腰掛の屋根

▼自然木の皮つき丸太で支えられており、修理の際は同じ形のものを探すとのこと。

 

④⑤⑥洲浜・松琴亭・石橋 海や天の橋立を表現している。

⑥松琴亭
桂離宮で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室。

▼1畳大の炉を切りその上に天袋を設け、料理を入れて保温したとのこと。

▼松琴亭より古書院方向を望む

▼賞花亭への道

▼苔の植え替え作業

⑧賞花亭 

⑨恩林堂

⑩笑意軒 田舎風の茶室

▼窓越しに田園風景が見られるようになっている。

⑫⑬⑭古書院・中書院・月見台 一般拝観では、内部は見ることができない。

⑪月波楼

船に乗っているような眺めはになるように作られている。そのため屋根も船底的な構造になっている。

 

▼中門

▼中門から書院の玄関方向を臨む。障子の幅を変えて遠近的に障子が等幅に見えるようにしている。

▼お輿寄席 書院の玄関

▼外からやってきた訪問者が、庭の全景をみえないように隠すために植えられた生垣。遠近法で庭が遠くにあるように見せている。

庭内の5つの茶室からの風景・表情は全く同じものがなく飽きることがない。四季折々の自然を愛でながら貴族の優雅な遊びに興じることができる贅沢な回遊庭園だと感じた。
(拝観時間:1時間)

■仁和寺

桂離宮拝観のあと、嵐山周辺を散策しようと思ったが、ここは相変わらずの人だかりだったので、嵐山・嵯峨野をパスして仁和寺に向かった。

仁和寺というと、徒然草の第52段 「仁和寺(にんなじ)にある法師、年寄るまで、石淸水を拝まざりければ、心うく覚えて・・・」を思い出す。

仁和寺は仁和4年(888)に創建された寺院であり、現在は真言宗御室派の総本山。 境内には五重塔や二王門など江戸時代に建立された建造物が並び、 同時期に植えられた御室桜は有名。平成6年には世界遺産に登録された。(仁和寺HPより

▼白書院に飾られた信楽焼。

▼宸殿

この宸殿では昨年、将棋の竜王戦が行われている。

▼黒書院前の庭

▼御室桜と五重塔


あと一か月も経てば御室桜がきれいに咲いてさぞ見事だろう。その時期までにはコロナウィルス問題も収束するとよいのだが・・・。

仁和寺の境内を散策後、岡崎公園隣の宿に向かった。

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