まだ6月末だというのに太平洋(小笠原)高気圧の勢いが強いのか前線が北に押し上げられ、気象庁は今日27日、早くも「関東甲信以西が梅雨明けしたとみられる」と発表した。昭和26年以降、最も早い梅雨明け宣言だそうだ。こんなに梅雨明けが早いと農作物や生活用水の水不足が心配される。
6月26日は猛暑日になるのではないかと心配していたが、前日の天気予報では薄曇りで比較的涼しい一日が予想されたので、計画通り下諏訪宿から和田宿の先までの29㎞を歩いた。
この下諏訪宿から和田宿は「登り2里半下り2里半」と言われ、中山道のなかで最も長丁場である。おまけに標高780mの下諏訪から標高1600mの和田峠まで約800mを登らなければならず、かなりしんどい行程になることを覚悟してスタートした。旧中山道は下社の上を通り、御柱の木落坂を越えて砥川沿いに和田峠へ登っていくが、途中、国道142号線の追い越し車線がある区間には歩道がなく、大型トラックや物凄いスピードの車やバイクがすぐ横を通り過ぎていくので神経を使った。旧中山道・R142出合からは国道から離れて山道となりほっと一安心。下りも和田峠から観音橋までは気持ちの良い山道が続くが、それ以降は歩道のない国道142号線を歩かねばならず、これまた神経を使った。
和田峠の登りには約3時間強を要したが、12㎞かけて高度を上げていくため、アルバイト的にはそう苦しくはなかった。かえって下りのほうが距離が長く、平坦に近い道路でありながら足腰が重くなった。もし和田峠周辺の山々を楽しむのなら、旧和田トンネルを抜けて和田峠スキー場まで車で行き、そこからハイキングすることをお勧めする。
最高点の標高: 1602 m
最低点の標高: 711 m
総所要時間: 07:25:59
8:55 中山道と甲州街道の交差点を出発
▼下諏訪宿
▼9:45 下社御柱木落坂
▼10:35 水戸浪士の墓
▼国道142号 歩道がなく、しかも追い越し車線があるので猛スピードで車が通りすぎて危険
▼11:25 西餅屋茶屋跡
▼12:10 和田峠着
峠より岡谷方面を臨む 遠くに伊那谷が見える
▼東餅屋茶屋跡から下る中山道は昔の道がよく整備されている。
▼14:00 唐沢の一里塚
▼和田宿 上町から浅間山方面を臨む
▼15:00 和田宿脇本陣
▼和田宿本陣
本陣(長井家)は文久元年(1861年)3月の大火(宿場の2/3、109戸が全焼)で全焼したが、11月に皇女和宮降嫁の宿泊地とされていたために急遽再建された。(長和町HPより)
▼旧和田中学校 少子化による生徒数減少により平成29年3月末で閉校
▼16:20 本日のウォーキング終点 歴史の道公園
やよいさんに和田宿まで車で迎えに来てもらい、ここから和田トンネル経由で富士見に戻った。
歩行時間:7時間20分(休憩1時間10分)
歩行距離:29㎞
下諏訪駅ー3.8㎞ー木落坂ー5.7㎞-旧中山道・R142出会ー2.5㎞ー和田峠ー12㎞ー和田宿ー4.8㎞ー歴史の道公園
街道を行ったり来たりの行程ではあったが、今回で中津川宿(第45次)から和田宿(第28次)までの17次、約155㎞を6日間をかけて歩くことができた。長野県を通る中山道の宿場は、残すところ軽井沢宿~長久保宿の9つである。猛暑の中を歩くことはとてもたいへんなのでここで区切りとして、また可能であれば秋口から再開したい。
▼今回6回分の歩行マップ(GPXデータが重複するため距離数は正確でない)
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