カタールで行われているサッカーワールドカップ、日本は決勝トーナメント1回戦で前回大会準優勝のクロアチアと対戦。1対1のまま延長戦となり、結局ペナルティーキック戦の末に敗れて、初のベスト8進出はかなわなかった。それでも強豪相手に引けを取らない戦いぶりは立派だった。その内容は試合データにも現れている。
【シュート数】日本:12(枠内4)クロアチア:17(枠内4)
【ボール保持率】日本:36% クロアチア:51%
▼元松本山雅の前田選手の先制点
ただ惜しまれるのはPK戦。ネット情報によるとPKの人選は立候補制とのこと。「えっ?」とちょっと耳を疑った。PKは運・不運もあるが、PKまでが試合なのだから何らかの戦術があって良いように思う。日本のキッカーはなんとく早蹴りに終始していた。サッカーは引き分けになることが多いわけだから、その確率を考えればPK戦を考えた練習をすべきだし、相手のゴールキーパーの強み・弱みについて、ちょうど野球のピッチャー・バッターのようにデータに基づく分析をして、選手に戦術を授け、練習を繰り返えして自信をもってPKに送り出すべきではないだろうか? ほんとうに良く戦っただけに、キッカーに運を任せるのでなく、チームとしてPKはどう戦うか、最後の監督・チームとしての詰めが欲しかったように思う。残念だった。。。
こんな感想は素人考えと思っていたら、ネットには、「PK戦は宝くじのようなものではない」というスペインの監督の談話が紹介されていた。やはり彼は「PK戦は運によって決まる」という考えを否定している。スポーツでもビジネスでも世界と戦える組織に共通することは、勝つために必要なすべてのプロセス・要素について、科学的に分析し鍛錬していることではないだろうか。これは自分の行動や言動への戒めでもあるのだが・・・。
追記(2022-12-07)
翌日行われたモロッコvsスペイン戦は、日本vsクロアチア戦と同じようにPK戦になった。その結果3-0でモロッコがPK戦でスペインを下した。監督の考えと選手の気力や技術が一致しなければ、思い通りにはなかなかいかないのかもしれない。人間の業だけになかなか一筋縄ではいかない・・・・。
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