通院で富士見まで来たので、翌日、旧東海道の薩埵峠を歩いてみた。興津の薩埵峠の登り口にある駐車場に車を止め蒲原宿まで歩くことにした。しかし残念ながら午前中は富士山に雲がかかっていて、薩埵峠から富士山を見ることができなかった。幸い午後になると雲が切れたので、当初の計画を変更し、由比の東海道広重美術館で広重の浮世絵を見た後、来た道を引き返し、薩埵峠からの富士山を眺めることにした。
午後の日差しは、倉沢の断崖を日陰にして富士山との光のコントラストが強くなり、うまく写真が撮れなかったが、肉眼では広重の浮世絵と同じ景色を眺めることができた。
東海道は木曽路に比べるとまったく雰囲気が明るい。各宿場には名物の食べ物があり、また街道もおおむね平坦だから、箱根や大井川などの難所があっても、旅人は気持ちよく旅ができただろう。数年前から藤田夫妻が東海道を区切りながら歩いているが、各地の名物を楽しみながら歩くのは楽しい思う。東海道も、薩埵峠のような古道の面影が残っているコースを歩いてみてもよい思った。
最高点の標高: 98 m
最低点の標高: 6 m
総所要時間: 03:36:40
▼興津の薩埵峠登り口 11:20発
▼静岡はもう梅が咲いている
▼旧街道の法面に崩落箇所が確認されたため、遊歩道の一部区間が通行禁止となっていたが、問題ないだろうとの自己責任判断でそのまま進む。
▼暖かいのでスイセンも開花
▼11:30 崩落個所から少し登った地点にある展望台からの眺め。富士山は雲に隠れてしまっている。
▼薩埵峠の街道沿いにはミカンが栽培されていて、急斜面での収穫作業を行うために、運搬用の小さなモノレールが敷設されている。
▼倉沢の宿場
▼11:50 川島家
▼12:35 由比 広重美術館
▼14:40 由比から引き返し、薩埵峠から富士山を望む
広重の浮世絵
江戸時代までは、浮世絵のように断崖絶壁の下は海だったが、安政の大地震により海岸が隆起して、以降は海岸沿いの通行が可能になったとのこと。
▼薩埵山合戦場展望所からの富士山
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