立春を迎え陽が濃くなってきた。今日は天気も良く気温も3月並みに暖かくなるという予報だったので、45次中津川宿から46次大井宿を経て、47次大湫宿(オオクテジュク)の手前の武並までの20㎞を歩くことにした。この区間は重要伝統的建造物群保存地区に選定されるような町並みはないが、旧中山道のルートがしっかり残っており、車の通行もほとんどないので静かに歩くことができる。街道からは、御岳山や中央アルプスの山並みも望めた。
▼”こでの木”坂
美濃の中山道にはちょっとした坂道にも名前がついている。この辺りには東山道の坂本駅があり、神坂峠を越すための駅馬が用意されていたとのこと。
▼中津川茄子川では、リニア中央新幹線の建設とあわせて「濃飛横断道」の建設も進んでいる。
▼中野村庄屋の家
庄屋に滞在していた悪徳代官への刃傷沙汰があったが、村は裁判に訴えて咎めを逃れ、代官が罷免されたとの説明。江戸時代は意外に公平な沙汰がなされていたようでびっくり。
▼13:12 十三峠登り口 石畳の上り坂を登りきると、西行の森に着く
▼下街道分岐点
下街道は、高山(現土岐市)・池田(現多治見市)を経て名古屋へ行く道。この道は途中に内津峠の山道があるが、土岐川沿いの平坦地を進み、付近には人家も多く名古屋までの距離は中山道より4里半(約18km)近かった。そのため下街道は一般旅行者に加えて商人や伊勢神宮への参拝者も多く大変にぎわったとのこと。
▼紅坂の一里塚 中津川からのルートにはこのような一里塚が多く残されている。
▼この坂を下っていくと大きな花崗岩の表面が道に広がっていて、その形状が牡丹の花にみえることから紅坂のぼたん岩と呼ばれている。
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