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四国遍路 四国遍路2023 歳時記

2023年 四国再訪(4)民宿椎名~室戸岬~加領郷

315日(水)晴 民宿椎名~最御崎寺~加領郷 37㎞

今日は室戸岬を回り羽根岬手前までの34㎞の道のりを歩く予定。昨夜女将さんに明日の計画を話していたので、少しでも早く出発したほうが良いと6時前から朝食を用意してくれた。女将さんに見送られて7時に宿を出発。今日は昨日よりもさらに気温が高く初夏のような天気になりそうだ。

室戸のジオパークセンターを通過し三津の集落を過ぎると「室戸市立三校小学校」という校門があった。まだ校舎も体育館も新しいのにグランドには雑草が生い茂り廃校になっていた。ここも少子高齢化の波が押し寄せている。

宿から9.5㎞。8時50分に室戸岬のジオサイトが観察できる遊歩道の入り口に到着。前回もこのあたりを散策したが、昨日の「喰浦の化石漣痕」同様、あらかじめ地学的な知識を得て観察すると興味深い。

遊歩道の途中、弘法大師が3年間修行したと言われる洞窟「御厨人窟」に寄り、続いて室戸岬の先端にあるダービダイト(乱泥流堆積物:砂岩・泥岩の互層)などを巡検した。

▼御厨人窟

▼エボシ岩 斑レイ岩でできている

▼ダービダイト

▼室戸岬の先端から室戸岬の灯台を望む

室戸の地学散歩を終えてから標高170mにある最御崎寺に続く遍路道を登る。遍路道を登りきると室戸岬灯台へ降りる道がある。灯台からは太平洋の大海原が望めた

▼室戸岬灯台

<第24番札所 最御崎寺 ほつみさきじ>

室戸岬の地学散歩で時間を費やしたものの、第24番札所 最御崎寺には、予定より1時間早い10時に到着した。

最御崎寺から室戸スカイラインを下り25番札所津照寺に向かう。スカイラインからはこれから目指す津照寺への道や、室津港、室戸の海成段丘が一望で来た。

<第25番札所津照寺 しんしょうじ>
津照寺の手前のコンビニのベンチで昼食をとり、室津港の横にある25番札所津照寺を参拝。

▼津照寺本堂下から室津港を見下ろす

<第26番札所金剛頂寺 こんごうちょうじ>
続いて3.9㎞先の26番札所金剛頂寺に向かう。金剛頂寺も室戸の海成段丘の上にあるので、最御崎寺と同様、高度差約170mの遍路道を登る。

金剛頂寺を参拝し、国土地理院の地形図には載っていない急坂の遍路道を「道の駅キラメッセ室戸」方向にいっきに下る。地図にはない道なので道標がないと迷うが、遍路道の立て札がありキラメッセにすんなりと下りることができた。

▼金剛頂寺からの遍路道

▼遍路道を振り返る

▼前回来た時はキラメッセで弁当を買い、たいへん美味しかったことを覚えているが、その時のお弁当屋さんは今も健在だった。

この時点で時刻は14時、計画より30分ばかり早い。今日は吉良川の先にある羽根病院前で遍路を終え、バスに乗って唐の浜の民宿に向かう計画だが、少し頑張ればその先の羽崎崎までいけそうだ。吉良川の街並みを見ながら少しペースを上げた。

▼吉良川の街並み 漆喰なまこ壁が特徴的

羽根病院(山本病院)から先は中山峠を越す昔の遍路道があり、国道よりも1キロほどショートカットできる。国道を歩くか旧道を歩くか迷ったが、バスに間に合わせるために昔の遍路道を選んだ。その結果、加領郷のバス停には16時40分に着き発車時刻の16:50に間にあったが、歩くペースを上げたので足に軽い豆ができてしまった。 

唐の浜にある「民宿とうの浜」は部屋が広く気持ちが良かった。洗濯とお風呂を済ませ18時半から食事をとった。相席は大阪から来たご夫婦だった。ビールを頼んだところ瓶ビールだったのでご夫婦に勧めると、「飲みたいけれども遍路の間はお酒を断つと決めた」とのこと。歩き遍路の通しで八十八カ所回る予定だそうだ。ただ初めの遍路ころがしで足を痛め計画より2-3日遅れているとのこと。「遍路道協会の地図を見ながら歩いているがよく迷う」とこぼされたので、私も同じような経験をしたことを話し、「迷いそうな場合は地図どおり歩かず、わかりやすい国道を歩いたほうが楽ですよ」と話をした。

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