明日から10月だというのに依然気温が高く蒸し暑い。今年は秋雨前線もほとんど活動していないので、9月になっても全く雨が降らなかった。おかげで秋のキュウリの苗が枯れたり柿の実が大きくならず早熟傾向。今年の柿の収穫は期待できそうにない。
堤屋に百葉箱を設置して6年たったので、過去6年間の夏の気温と降水量をまとめてみた。
これによると、今年は平年に比べ1℃も高く過去最高温度。さらに降水量は例年の半分以下の200㎜あまりなのだから、猛暑と”干ばつ”は農作物に限らずすべての植生に影響を与えている。
7月~9月の平均気温 | 7月~9月の積算降水量 | |
2018年 | 25.9℃ | 514.5㎜ |
2019年 | 25.7℃ | 331.0㎜ |
2020年 | 25.2℃ | 492.0㎜ |
2021年 | 24.7℃ | 658.5㎜ |
2022年 | 25.6℃ | 574.1㎜ |
2023年 | 26.8℃ | 203.6㎜ |
特に市田柿への影響は著しい。通常摘果後の8月から9月は、柿の木が雨の水分を吸いあげて実が大きくなるのだが、今年は7月15日以降、雨が100㎜しか降っていないので肥大化が進まず、水はけのよい”百ちゃの畑”の下の柿は、すっかり色付き始めてしまった。
柿の専業農家では早期の摘果と潅水を行ってその影響を抑えているだろうが、家の柿は潅水もできないので、夏の暑い中、摘果作業を2回も行ったかいもなく、おそらく70ℊレベルのものが多くて商品に結びつかないのではないかと思う。農業は天気に左右されるから、10年くらいの経験を積まないと予防的な管理方法がわからないと痛感した。さて10月の収穫はどうなるか・・・。
▼”百ちゃの畑”の下の柿の樹は色付きはじめている
▼栗の木の下の柿は土地の水分が多いのか、まだひどい色付きにはなっていない
▼専業農家の”加美”の柿は色付きはなく、玉も大きい
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