今年の夏はことのほか暑い。飯田測候所と家の百葉箱とでは設置環境が異なるから単純な比較は難しいが、水銀柱の温度計も併用して気温を測ってみると、堤屋の洞は8月に入って36度以上の猛暑日がずっと続いている。そのため朝の仕事も9時までが限界で、午後はクーラーをつけてまったりしているだけの毎日だ。運動もする気になれない。おかげで体がだるくて体調も良くない。
飯田の夏は暑いと覚悟はしているが、こんなに暑い夏は初めてのように思う。そこで、この5年間の8月初旬の温度を調べてみた。その結果、今年は最低気温が25℃を上回る日が多く、8/1~8/13までの期間平均温度は30.4度で、例年に比べて2度~3度高い。どうりで暑いわけだ。おまけに雨が全く降らず庭の芝生も枯れかけている。8月16日ごろ台風7号が関東地方に上陸する予報だが、進路を西にとって飯田地方に恵の雨をもたらして欲しい。
8/1~8/13の気温比較(数値は百葉箱の温度センサー)
年度 | 平均気温 | 最低気温 | 最高気温 |
2020年 | 28℃ | 20℃ | 38℃ |
2021年 | 27.4 | 21 | 39 |
2022年 | 27.2 | 22 | 39 |
2023年 | 28.1 | 19 | 40 |
2024年 | 30.4 | 23 | 40 |
参考:日本近海の海水温(気象庁)
比較的涼しかった2022年と今年の比較。三陸沖の海水温は明らかに2~3度上昇している。
▼2022年8月12日
▼2024年8月12日
参考2:飯田測候所の観測データ
観測開始以来の7,8,9月の日平均気温の推移。
大正時代に比べて明らかに平均気温で2℃上昇。9月の気温上昇顕著。傾向的には1990年代以降に温度上昇が加速。90年代以降はBRICSのエネルギー使用量が増えて気温が上がっている??
参考3 全天日射量※の推移
気温上昇は当然太陽活動の影響もある。気象庁の全天日射量の推移を見ると1975年~90年は減少傾向にあるものの、10年スパンの移動平均で見れば、1980年代に対し2020年代は165W/㎡ → 175W/㎡と約10%増加している。温度上昇との相関があるように思うが、、、? ただ直近の急激な温度上昇は、太陽活動や寒冷期-温暖期のサイクルでは説明できないようだ(参考記事:寒冷期と温暖期の繰り返し)
※全天日射量とは、地上の水平面に全天から到達する太陽からの日射量のこと。太陽からの直接の日射量(直達光)と、雲やちりなどに反射されて地上に到達する散乱光を合計したもので、総日射量とも呼ばれている。
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