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歳時記 農業

2024-12-10 市田柿の出荷

干し柿の乾燥、揉み工程が終わり、お世話になっている方に干し柿を送った。今年は夏の猛暑が9月まで続き、さらに10月~11月も異常に暖かく、どこの圃場も大玉の柿となった。我が家の柿も「大」、「特大」サイズが5割を占め、昨年に比べ重量比で1.4倍の収穫になった。柿が大きすぎると乾燥しにくく、さらに、はざおろし作業が始まった11月のはじめに大雨が降って高温多湿となったので、どの農家もカビ対策として2回目の硫黄燻蒸をしたようである。我が家はほぼ外の環境で乾燥するので、幸いカビの発生はなかった。ただ、今年は高温下で柿が生育したためか、柿の表面にタンニンの塊がたくさんできる見栄えの悪い干し柿が3割もできてしまった。仕方ないのでこれらは家使いとした。

以下に今年の作業をまとめておく。

冬の作業:
2023/11/14~16、柿の樹の周り耕うん、柿の葉の埋める
2023/11/28~12/18 柿の剪定
2023/12/30 鶏糞施肥(2袋/1本)
2024/01/16   柿の剪定木の焼却

春の作業:
2024/03/17 柿消毒 第1回目
2024/05/04 柿畑 草刈り
2024/05/05 柿消毒 第2回目
2024/05/30 柿畑 草刈り

夏の作業:
2024/06/03 柿消毒 第3回目
2024/06/22 柿消毒 第4回目
2024/06/27 柿畑 草刈り
2024/07/02~7/08 柿の摘果1,2回
2024/07/21 柿消毒 第5回目
2024/07/25 柿畑 草刈り
2024/08/21 柿畑 草刈り
2024/08/22 柿消毒 第7回目

秋の作業:
2024/09/13 柿畑 草刈り
2024/09/14 柿消毒 第8回目
2024/10/03 柿消毒 第9回目
2024/10/21 柿畑 草刈り
2024/10/26 柿の干場設定、清掃、吊るしジグ消毒

2024/10/27~11/04 柿収穫 皮むき 吊るし
2024/11/14~16 柿の樹の周りの耕うん、落葉の埋め込み
2024/11/23 柿揉み機のドラム清掃、桑置き場清掃
2024/11/24 桑置き場2階の清掃
2024/12/01 はざ下し

柿の取り込み(はざおろし)以降の実績データ:

==12月1日 日 快晴 16度MAX、55%RH
13時はざ下し→ヘタ切→揉み機3分→4つのかごろじと、青コンテナ1ケース分を1H干し→17時に上ピロで寝かせ
==12月2日 月 快晴  16度MAX、65%RH
朝10時まで霧。11時に天日干し、昼に軽くもみながら表面異物のある柿を分別(異物:青コンテ2ケース分) 16時に取り込み 揉み5分 袋寝かせ(桑置き場)
==12月3日 火 快晴 17度MAX、45%RH
袋寝かせ(桑置き場) 3袋:きれいな柿、 1袋:異物が表面にある柿
==12月4日 水 晴 16度MAX、55%RH
朝10時半天日干し。13時に裏返し、15時半に取り込み 好天の中天日干し5H 揉み8分
揉み工程の後、薄い粉の結晶が吹く 袋寝かせ(桑置き場)
==12月5日 木 曇 12度MAX、55%RH
袋寝かせ(桑置き場) 3袋:きれいな柿、 1袋:異物が表面にある柿
==12月6日 金 曇 8度MAX、95%RH
13時過ぎから仕上げ揉み10分 → 袋寝かせ(桑置き場)
うっすら粉が吹いているがまだ薄い
==12月7日 土 雨 7度MAX、100%RH
袋寝かせ(桑置き場) 3袋:きれいな柿、 1袋:異物が表面にある柿
==12月8日 日 小雪交じり曇→晴 8度MAX、75%RH
13時 追加仕上げ揉み 8分 →寝かせ(桑置き場)
==12月9日 月 快晴 10度MAX、45%RH
11時~ 梱包(2袋分) 翌日残り1袋分を梱包

<生柿 収穫データ>
2024-10-28 収穫数  7ケース JA出荷 ( 15kg/ケース)
2024-10-31 収穫数 16ケース JA出荷
2024-11-01 収穫数 16ケース JA出荷
2024-11-03 収穫数  4ケース JA出荷
2024-11-03 収穫数  植原さんのお知り合いに20コンテナ出荷(18~19kg/コンテナ)

<柿剥き、吊るし>
11/3~11/4に家使いとして各3コンテナ(合計6コンテナ)収穫。
重さ110~135gの柿を選別して、白山の柿剥き機で柿剥き実施。吊るし数:約900個
1コンテナ分の柿を15分間、硫黄1袋で燻蒸してつるした。燻蒸方法に不安定性あり。要改善検討。

<乾燥工程>
昨年同様、直射日光よけに干場の南側を寒冷紗で覆った。
乾燥は11月4日~11月30日までの27日間。乾燥率36~37%ではざおろしした。
昨年より晴れの日が多く、11月3日に先に干した柿は少々乾きすぎとなった感がある。

 

<柿の内部の状況>

▼11月25日 渋みはないが、内部の水分多い
今年は内部の柿の種が少ない。一方、圃場の甘がきは昨年の収穫量の1/3くらい。受粉が少ない→市田柿の種少ないという傾向があるのか??

▼12月1日 渋みなし、内部の水分適度

▼はざおろし後、かごろじに並べて上ピロ―シートで保管

▼700g化粧箱 大玉Lサイズ20個

▼柿の表面に一見カビのような黒い塊がある柿があるが、これを分解すると黒いタンニンの塊(下記写真の赤〇枠内)であることがわかる

<送品>

今年の4月に啓子さんが脳出血で倒れ、その介護ために、来年は農作業に時間を割くことが難しく、柿作りをあきらめざるを得ない。そのため自家製の柿を親しい方に送るのも今年が最後になる旨のメモを入れ、柿を送った。

 

参考:2024年の天候

 

収穫前後の気候:
10月最終週になっても最低気温が10度以下にならない。
11月の柿乾燥時期、温湿度が高い。11月の終わりになってようやく気温、湿度が下がる。

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