伊勢神宮で20年に一度行われる「式年遷宮」で、御神体を納める器「御樋代(みひしろ)」の材料となる木曽ヒノキが切り出され、上松駅前に奉安されているとの報道があったので見学に行った。御神木は6月3日、上松町の国有林で伐採され、4日は御神木を曳いて町内を練り歩く「お木曳き行事」が行われた。
御神木は伊勢神宮の内宮用と外宮用に使われる。私自身とくに信仰が篤いわけではないが、20年に一度の行事ゆえ、もう見るチャンスはないと思い、急遽木曽まで足を延ばすことにした。
上松駅から2㎞手前の寝覚めの床の駐車場に車をとめ、ウォーキングも兼ねて旧中山道を上松駅に向かうと、御神木奉納ののぼり旗が立っていた。
上松駅前の道路は歩行者天国となっており、御神木の奉安所には木遣りの発表を終えた上松小学校の児童たちが記念撮影をしていた。
御神木は樹齢300年、直径およそ60センチ、長さ6・6メートルで重さは1トンから1.5トンとのこと。御神木に触れると檜の木が蓄える豊富な水分を感じた。
駅前の広場では、奉納行事・伝統芸能祭が披露されていた。
奉安所には伐採時の木片が置いてあったので記念にもらってきた。木片からは檜の強い香りがした。
式年遷宮は令和15年(2033年)秋の最も重要な儀式「遷御の儀」に向け、今年から9年の歳月をかけて行われる。(伊勢神宮 式年遷宮)
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