コロナの緊急事態宣言が解除されたので、隣県中津川にある苗木城と付知峡を訪ねてみた。
苗木城
苗木城は苗木の花崗岩の巨岩がそのまま活用されていることで有名なお城。鎌倉時代初期に岩村城を本拠地として恵那郡を統治した地頭遠山氏が砦を築いたのが始まり。
天守跡に設けられた懸崖作りの展望台からは、恵那山、木曽川、市街地を360度見渡すことができる。当日はあいにく中国からの黄砂がひどく視界が悪かった。
三の丸にある大矢倉の石垣は、のづら積みでなくしっかり詰まった切込接(きりこみはぎ)で、その風景がマチュピチュに似ていることから、「岐阜のマチュピチュ」ともよばれているそうだ。
お城に隣接する桜公園には、山の斜面を覆うようにソメイヨシノが咲いていた。今年は桜の開花が平年に比べ10日ほど早い。
付知峡
下呂温泉で一泊した後、帰りは付知峡に立ち寄った。
付知峡
付知峡は阿寺山地の上昇とともに付知川によって深く刻み込まれた谷である。豊富な清流と滝があり渓谷美を楽しむことができ、岐阜の県立公園となっている。
付知川の上流、本谷キャンプ場へ向かっていくと、清流で育てたイワナを食べさせてくれるお店「はざま」があったので立ち寄った。最大大人三人までしか一度に渡れないという吊り橋を渡りお店に向かう。
吊り橋の横には滝が流れ込んでいた。
峡(はざま)定食・・・2,200円(税込)
岩魚の塩焼きの他、岩魚の甘露煮、酢の物や山菜と一口そばがついている。
はざまで昼食をとった後、不動の滝に向かう。公園内には遊歩道が整備されており、散策しながら滝をみることができる。
この渓谷をつくる岩石はすべて濃飛流紋岩の溶結凝灰岩からなり,上昇地塊を深くえぐり続けたことでもともと硬固な岩石が新鮮なまま露出しつづけていることも,スケールの大きな渓谷に仕上げている。(出展:景勝地[1] 付知峡)
河原で拾った石ころ:濃飛流紋岩 溶結凝灰岩
阿寺断層
国道256号線、付知峡入り口の交差点から中津川に向かって1㎞ほど下ると、阿寺断層の看板があったので立ち寄った。付知川に沿って北西~南東方向に細長く伸びる付知の町は阿寺断層に貫かれる町であり、大門から倉屋にかけてみごとな断層崖がみられる。断層崖の南東端では、土手のように比高8~13mほどで北西に向かって真っ直ぐに延びる崖がみらる。(出展:活断層)
まとめ
飯田から中津川までは40㎞、さらに下呂まで足を伸ばしても100㎞とドライブにはちょうど良い距離。しかも道中は信号もカーブも少なく運転しやすい。「老人」にちょうど良いツアーだった。腰の調子が悪いうちは、隣県のジオサイト巡りもよいかなと思った。
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