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歳時記 山行記録

2023-09-07 爺ヶ岳、フォッサマグナミュージアム

20223-09-07 爺ヶ岳登山

9月7日から白馬の笠夫妻と1泊2日の五竜岳登山を計画していたが、9月8日は台風13号が接近し、山は荒れ模様になりそうだったので、急遽計画を変更し爺ヶ岳の日帰り登山をした。

合計距離: 12305 m
最高点の標高: 2662 m
最低点の標高: 1353 m
総所要時間: 08:17:56

参考:ヤマレコによるコースタイム実績

朝、6時過ぎに笠さん宅を出て途中コンビニで昼飯を買い、扇沢の登山口(扇沢出合1,383m)を7時に出発。柏原新道をゆっくり登って行く。

▼種池山荘のオーナーが切り開いたこの登山道は、道のりは長いが大きな段差が無く歩きやすいようによく整備されている。

▼途中、針ノ木岳や扇沢のバス停が眼下に見える。

▼種池山荘(2450m)には11時に到着。残念ながらガスがかかり視界がきかない。

▼山荘で休憩をとり、ガスの中を爺ヶ岳南峰を目指す。

11時50分に爺ヶ岳南峰(2660m)に到着。風を避けながら昼飯をとっているとガスが晴れ、爺ヶ岳北峰や鹿島槍の頭が見えた。せっかくここまで登ったのだから稜線で一泊し鹿島槍を目指したい気持ちになる。そんな惜しい気持ちを抑えて下山した。

▼爺ヶ岳北峰方面のガスが晴れてきた

▼爺ヶ岳南峰を振り返る

▼ガスの切れ間に鹿島槍の頂上が見える

▼種池山荘まで下り休憩。種池山荘の横には山荘の名前の由来になったと思われる小さな「種池」がある

▼下りは登りに比べて長く感じた。眼下に扇沢が見えるが下りても下りてもなかなか近づいてこない

▼15:40登山口着。 山行お疲れさまでした。

1300mの高度差の日帰り往復はさすがに老体にはこたえた。それでも久しぶりに北アルプスの峰々が眺められ、楽しい山行となった。

参考:

登山道で出会った若い山ガールのBlog
数週間で劔、槍と険しい山を制覇している。八ヶ岳赤岳登山でも若い人が多かったけど、何が彼らを駆り立てているのかなあ・・・。

2023-9-8 糸魚川ジオパーク

翌日は糸魚川にあるフォッサマグナの露頭と、近くのフォッサマグナミュージアムを訪ねた。
糸魚川は昔、朝日町のヒスイ海岸にヒスイ探しに行って立ち寄った以来である。
今回、フォッサマグナの露頭とミュージアムを訪ねてみて、「糸魚川ー静岡構造線の境に位置する白馬から糸魚川周辺は、数億年前の堆積岩から新生代の岩石まで、あらゆる種類の石ころが観察できるたいへん興味深いエリア」であることがわかった。予備知識を得たので、今度は糸魚川から塩の道をたどりながら、地学散歩をしてみたいと思った。

枕状溶岩(1400万年にできた海底火山の溶岩)

フォッサマグナ露頭

フォッサマグナの境界はユーラシアプレート(西)と北アメリカプレート(東)との境界でもある。
1700万年前、ユーラシアプレートから離れた日本列島の東半分は、なぜ今は北アメリカプレートの上に乗っているのか、自分自身よく理解できていない・・・。

▼頸城駒ヶ岳(左)、雨飾山

断層の東(新しい地層)と西(古い地層)から地下水が湧いており、東が硬水、西が軟水の性質を持っている。ブラタモリで有名になった渡辺酒造では、唎酒ならぬ「きき水」ができた。なるほど西側の水は柔らかくてとろみがある。渡辺酒造ではこの軟水を利用して「根知男山」を醸造している

  

根知男山の純米吟醸を買って飲んだところ、たしかにまろやかな味わいだった。

フォッサマグナジオパーク散策の足取り:

この後、昼食をとり糸魚川の美山公園内にあるフォッサマグナミュージアムと、そこに隣接する長者ヶ原遺跡を見た。日本各地の縄文時代の遺跡から産出されるヒスイは、この長者ヶ原地域から供給されたそうだ。しかし5世紀ころからこのヒスイも流通しなくなったとのこと。おそらく権力・権威の象徴として重用されたヒスイも、大陸の金属器(銅鐸、銅矛、銅鏡・・・等)の登場により、その座を奪われていったのではないだろうか?

この二日間は台風13号のおかげで当初の計画の変更を余儀なくされたが、笠さんのおかげで充実した濃い時間を過ごすことができた。笠さんありがとうございました。

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