柿の剪定などもひと段落したので、今年最後の中山道ウォーキングとして、横川駅から高崎駅までの29㎞を歩いた。横川駅を7時半に出発。標高388mの横川から95mの高崎まで下るコースということもあり、高崎駅には計画より1時間早い14時20分に着いた。街道には歴史的遺構はあまりなく、上毛カルタでも詠われている安中原市の杉並木が往時の街道筋を忍ばせていた。
地理的な視点で見ると中山道は碓氷川(うすいがわ)の北側の河岸段丘をたどっている。ここは扇状地の礫層のためか周りには水田が見当たらなかった。一方、信越線は碓氷川の南の一段低い段丘を走っていて、その段丘に位置する磯部あたりには広い水田が広がっていた。意外だったのは、高崎に行くまでの間ずっと浅間山が望めたこと。群馬県の南西部が浅間山などの火山活動の堆積物で覆われていることが容易に想像できた。
▼参考:碓氷川圏域の概要 下図の中央の青線が碓氷川
▼横川からの浅間山
▼松井田宿からの浅間山、妙義山
▼安中駅近くの碓氷川堤防からの浅間山
安中原市の杉並木(天然記念物)。以前はもっと多くの杉が立っていたのだろう。家の木犀の樹もそうだったが、コンクリートとアスファルトで地面を覆いつくすと、根に養分・水分が届かずに樹が弱って枯れてしまわないのだろうか・・・。天然記念物でありながらその管理方法が不適切に思えた。
▼高崎手前の烏川にかかる君が代橋からの榛名山
写真には写っていないが、榛名山の山並みの左に浅間山、右側には雪をかぶった谷川岳??と思われる水上の山塊が望めた。
今日高崎まで歩いたことで、残り区間は関ケ原~草津の約70kmと高崎~日本橋までの約120kmの合計190km。この距離を完歩するには少なくとも1週間が必要だ。とりあえず体力維持と腰痛防止のために来年は完歩したいと思うがさてどうなるか・・・。
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