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歳時記 山行記録

三ッ峠山(11/7)

昨日に続き本日も快晴。こんな日はどこかに出かけないともったいない。そこで、富士山を眺めるために三ッ峠山に登った。

GPS記録が途中で動作しなくなったので、山行ルートは三ッ峠小屋の前で途絶えています。。。

富士見7:55-中央道御坂IC下車-9:05天下茶屋9:10-9:15西川新倉林道脇駐車場-10:10三つ峠山荘10:13-10:20三ッ峠山山頂10:50-11:02御巣鷹山11:07-11:26三つ峠山荘11:29―11:56西川新倉林道脇駐車場

▼天下茶屋からの富士山

天下茶屋で富士山を見ていたら、太宰の富嶽百景のくだりを思い出した・・・

「お客さん! 起きて見よ!」かん高い声で或る朝、茶店の外で、娘さんが絶叫したので、私は、しぶしぶ起きて、廊下へ出て見た。
 娘さんは、興奮して頬をまつかにしてゐた。だまつて空を指さした。見ると、雪。はつと思つた。富士に雪が降つたのだ。山頂が、まつしろに、光りかがやいてゐた。御坂の富士も、ばかにできないぞと思つた。
「いいね。」とほめてやると、娘さんは得意さうに、「すばらしいでせう?」といい言葉使つて、「御坂の富士は、これでも、だめ?」としやがんで言つた。私が、かねがね、こんな富士は俗でだめだ、と教へてゐたので、娘さんは、内心しよげてゐたのかも知れない。
「やはり、富士は、雪が降らなければ、だめなものだ。」もつともらしい顔をして、私は、さう教へなほした。 (青空文庫より)

▼三つ峠山荘から山頂を望む

富嶽百景(抄 青空文庫より)

私が、その峠の茶屋へ来て二、三日経つて、井伏氏の仕事も一段落ついて、或る晴れた午後、私たちは三ツ峠へのぼつた。三ツ峠、海抜千七百米。御坂峠より、少し高い。急坂を這はふやうにしてよぢ登り、一時間ほどにして三ツ峠頂上に達する。蔦つたかづら掻きわけて、細い山路、這ふやうにしてよぢ登る私の姿は、決して見よいものではなかつた。井伏氏は、ちやんと登山服着て居られて、軽快の姿であつたが、私には登山服の持ち合せがなく、ドテラ姿であつた。

太宰の登った登山道は今は使われず、登山者は林道を登る。山頂にはテレビ塔やNTTのマイクロ波伝送施設があるので、工事関係者がチェーンを履いたジープで、時々その狭い林道を行き来していた。

▼三つ峠山頂からの富士山

▼山頂より南アルプス、八ヶ岳を望む

▼山頂直下の屏風岩とロッククライマー

▼三つ峠山荘のワンちゃん

▼西川新倉林道脇駐車場
平日なのに駐車場は満杯で、路上駐車の車が溢れかえっていました。

 

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