四国お遍路が結願したので、その「お礼参り」にお大師様が仰臥されている「高野山奥之院」にでかけた。仕事のない9月6日~9月9日を予定していたが台風の影響で天気予報は雨。ところが9月6日の夜になって7日と8日は曇りの確率が高くなったので、思い切って計画を実行することにした。
9月7日 第1日目 高野山 奥之院
高野山へ
高野山は広いので1日だけではすべてのエリアを見ることができない。そこで第1日目は高野山の奥之院を中心にお参りをした。
朝3:15分に飯田を出発し高野山の麓の橋本駅に向かった。橋本駅で「高野山・世界遺産切符」という2日間バス乗り放題のお得なチケットを買い、8:45発の電車で高野山駅へ。ケーブルカー、バスを乗り継ぎ千手院橋バス停で下車し、奥之院に向かって歩く。
一の橋から奥之院へ向かう
千手院から奥之院までのルート:
奥之院は弘法大師が入定されている聖地で一の橋から参拝する。一の橋から御廟までの約2㎞の道のりには、およそ20万基を超える諸大名の墓石や祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいる。
▼一の橋
▼諸大名の墓碑
毛利家、庄内藩酒井家、武田信玄・勝頼、豊臣家、織田信長、浅野内匠頭等々・・・。数えきれないほど有名な大名の墓碑がある。
▼ちょうどお勤めに向かう僧侶の集団に会った。
▼御廟橋(ごびょうばし)
ここから先は『弘法大師空海』が瞑想を続けている神聖な聖域。脱帽・写真撮影禁止。
▼奥之院で参拝・読経をすませ御廟橋に向かおうとしたところ、ちょうど生身供(しょうじんぐ)の儀式を終えた白木の箱を担いだ僧侶に会あうことができた。空海は今でも奥の院の「御廟」で入定を続けているとされており、生身供はその空海に毎日2回食事を届ける儀式。朝6時と午前10時半に、維那(いな)と呼ばれる高僧に先導された数名の僧侶が食事の入った木の箱を運ぶ。
▼奥之院の参拝を終えてから「満願の御朱印」をいただき、帰りは奥之院入口方面に続く参道を歩く。
この道沿いには日本の企業の記念碑や墓碑も多い。
・UCCコーヒーの墓碑はコーヒーカップ
霊宝館、金剛峯寺
奥之院入口からバスで千手院橋まで戻り、近くの食堂で昼食をとった後、午後は霊宝館、金剛峯寺を見学、参拝した。
高野山霊宝館
金剛峯寺をはじめ、高野山に伝えられている貴重な仏画・仏像などが公開されている。大正時代に開設された施設は老朽化で漆喰が落ちたとのことで、3分の1が閉鎖されていた。
金剛峯寺
総本山金剛峯寺の本坊。書院造建築で屋根は檜皮葺。重要な法事・儀式が行われる。各種広間には有名な絵師の襖絵が多数ある。京都のお寺もそうだが、名刹は武家や皇族の庇護があり、彼らの接待に使われる広間は広く賢覧豪華である。実に見事だが、その華美さが弘法大師の修行の心と少しかけ離れていて違和感は禁じ得ない。
蟠龍庭 – 1984年弘法大師御入定1150年御遠忌大法会記念事業として造園された日本最大級の石庭。龍を表す石は弘法大師の故郷四国の岩を使用し、雲海を表す白川砂は京都産を使用。
金剛峯寺の見学を終えて時刻は14時。まだ見学時間はあったが、車を橋本駅近くのスーパーの駐車場に止めているので、壇上伽藍などは明日見学することにして、バスと電車で橋本駅に16時に戻り、今日の夕食などを買って宿に向かった。
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